福岡・博多を彩る「匠の工芸品」があります。

福岡・博多には、名産品として名高い、「博多人形」や「博多織」など多くの伝統工芸品があります。(写真提供/福岡市)

明治23年(1890))の第3回国内勧業博覧会に出品。明治33年(1900))のパリ万国博覧会への出展で、海外でも話題を集めた博多人形。慶長6年(1601)、黒田長政が筑前国に福岡城を築いた時に集められた多くの職人の中、鬼瓦の職人が献上した焼き物が起源とされています。陶師(すえし)の中ノ子家、小堀流山笠人形の流れを汲む白水家、瓦職人の正木宗七(惣七)の3説がありますが、今も学術的研究がなされています。博多人形には、特に人気の高い「美人もの」や「歌舞伎もの」「能もの」「童(わらべ)もの」など、多くの種類があり、どれも顔つきで喜怒哀楽の感情が繊細に表現されています。

昭和51年(1976)に経済産業大臣指定伝統工芸品に指定されている博多織。細い経糸(たていと)を多く用い、太い緯糸(よこいと)を筬で強く打ち込み、主に経糸を浮かせて柄を織り出すのが特徴です。日本三大織物の一つである博多織にも、江戸時代の福岡藩主黒田氏の関わりがありました。徳川将軍家に献上され、とくに最上物は「献上博多」とも呼ばれています。博多織の中でも上質な「献上博多」は、独鈷(とっこ)と華皿(共に仏具)と子持ち縞をあしらった模様が特徴です。ちなみに、博多織は福岡市地下鉄博多駅のシンボルマークになっています。また、博多帯の締め心地には定評があり、締める際には「キュッキュッ」と絹鳴りがします。大相撲の世界では幕下以上にならなくてはこの博多帯を締めることが許されず、幕下になり親方から博多帯の許しが出て初めて、一人前の力士と認められたことになります。

博多人形、博多織の逸品・秀作を展示、紹介してくれる場所「はかた伝統工芸館」があります。

博多曲物(はかたまげもの)博多独楽(はかたこま)博多鋏(はかたはさみ)博多張子(はかたはりこ)筑前博多矢(ちくぜんはかたや)マルティグラスなど、博多の職人たちによって継承されてきた「匠の工芸品」。それらを間近に鑑賞することが出来るのが「はかた伝統工芸館」です。

工芸品から博多の伝統に触れてみるのもまた新しい価値の発見となるのではないでしょうか。

はかた伝統工芸館/福岡市博多区上川6-1

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