本州を中心に、大小様々な島で成り立つ日本。日本にある人の住んでいる島は全部で416にも及びます。416の島々の中で、人の数よりも猫の数の方が多い、もしくは猫が島内で自由に暮らしている「猫島」があることが近年メディアでも多く取り上げられるようになりました。
神奈川県の江ノ島や岡山県の真鍋島などが猫島として有名ですが、実は福岡にも100匹以上の猫が暮らす猫島が存在しています。それが「相島(あいのしま)」。今回は博多からも気軽に訪れることのできる猫島「相島」をご紹介しましょう!
福岡県・相島とは?
福岡市の東部、ベッドタウンとして知られる新宮町。新宮町の港からフェリーで20分ほどのところにある小さな島が相島です。人口は約330人、一日に5便ほどのフェリーで九州本土と繋がれています。玄界灘に浮かぶ相島は周囲約8キロの島で、ちょうどハートをひっくり返したような形をしています。
小さくのどかな相島が猫の島として注目を浴びるようになったのは2013年、アメリカCNNが「世界5大猫スポット」に選出したのがきっかけ。これ以降、日本人だけでなく海外からの観光客も増え今では日本有数の猫島として知られるようになりました。
博多から相島へのアクセス
島への観光、というとアクセスが大変だったり長い休日が必要だったりすると思っていませんか?この相島、福岡市内からのアクセスも抜群。福岡観光の中心である博多市内から、思い立ったらその日に行けるアクセスの良さも相島の人気を支えています。
・JR博多駅からまずは鹿児島本線(門司港/小倉行)に乗車し、JR福工大駅で下車(約20分)
・JR福工大駅前からコミュニティバス(相らんど線)に乗車し相島渡船場で下車(約10分)
・相島渡船場からフェリーに乗車して到着(約20分)
の3ステップで100匹以上の猫が暮らす島に到着!車で訪れる場合も相島渡船場に大きな駐車場があるのでそちらを利用しましょう。港の駐車場は12時間300円、24時間500円とお手頃価格です。
アクセスの際に最も注意すべきなのはフェリーの出港時間。1日に5便ほど、季節によって時間が変わるため予めチェックしておきましょう。
港に到着した瞬間から猫がお出迎え
約20分間の海の旅を終え相島の港に到着すると、そこはもう猫のパラダイス。人の出入りが多く日当たりも良い港周辺では、たくさんの猫たちがお出迎えしてくれます。
相島の猫たちは人に慣れているので近づいても逃げません。カメラを向けても平気な顔で、日向ぼっこを楽しんでいます。中には手を伸ばしても逃げずに触らせてくれる子もおり、猫好きにはたまらない時間が過ごせます。
青い海、青い空、そして猫!
相島の楽しみ方はやはり猫との触れ合いでしょう。港周辺だけでなく、島のあちこちでたくさんの猫たちに出会えます。相島では猫へエサをあげることは禁止されているので注意しましょう。
道路の真ん中でお昼寝している子、民家の庭先で通りを眺めている子、子猫同士で追いかけっこをしている子、子猫を引き連れて歩く子など猫たちの自由気ままな暮らしを垣間見ることができますよ。
町の中では室内で飼われることが多い猫たち。相島ではなんだか昔懐かしさを感じる、通りを我が物顔で歩く猫の姿に出会えるのが魅力。のんびりとした雰囲気の相島で、自然とともに今を生きる猫の姿に心が癒やされます。
相島の観光スポットも見逃せない
島のあちこちにいる猫と戯れながら、観光スポットを回りましょう。相島は徒歩で一周2時間ほどで回れるくらい小さな島。日差しの気持ちよさと島の雰囲気を楽しみながらのんびり、ゆったり歩いて散策するのがおすすめです。
相島は古くから人が住み、船が立ち寄る場所でした。そのため島には国の史跡である「相島積石塚群」や「山の観音堂」「剣神社」など歴史を感じるスポットもたくさん。島の東側にある長井浜では、波によって大きな穴が開けられた奇石「めがね岩」を見ることもできます。
島をぐるりと一周しながら島の歴史と自然を感じましょう。
お腹が空いたら相島グルメを堪能
散策でお腹が空いたら「島の駅あいのしま」で海の幸を堪能するのがおすすめ。観光案内所がある島の駅あいのしまには、お土産物屋さんとともに食堂やカフェが併設されています。お刺身定食や海鮮ちゃんぽんなど、採れたての魚介を味わうことができますよ!
猫島で充実の一日を
福岡県新宮町、相島。猫の楽園は癒しのパワーで溢れています。のんびりとした島時間、美味しい食事、美しい海、そして気ままに生きる猫たちから明日への活力をもらえる旅へと出かけてみませんか。
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