水の都、と呼ばれる都市は日本や世界にたくさんありますよね。イタリアのヴェネチア、ベルギーのブルージュなどが有名ですが、その有名都市に劣らないほど風情たっぷりの美しい水の都が福岡県柳川市です。
日本らしさと地の利を生かした観光名所で人気の柳川市は福岡市からもすぐそこ。大きな都会からたった1時間離れただけで、日本の美しさを目のあたりにできる「柳川の川下り」が体験できます。
今回は日本文化の素晴らしさをギュッと詰め込んだ「柳川の川下り」をご紹介します。
柳川の川下りとは?
福岡県の観光名所のひとつとなっている柳川の川下り。川下りなんて、どこにでもあるんじゃない?なんて思わないでください。
柳川の川下りはその名の通り、柳の垂れ下がる川を400メートル下った後に、市内に張り巡らされた「掘割」という水路を人力の「どんこ舟」と呼ばれる舟で巡るアクティビティ。1時間10分ほどのどんこ舟の旅は船頭さんの歌声に彩られ、風情たっぷりに進んで行きます。
細いどんこ舟がやっと通るほどの細いお堀を進んだり、13もの橋の下をくぐり抜けたりと次々と楽しみが現れる特別な川下りです。
まずは川下りの乗船場を選ぼう
柳川の川下りには乗船場が全部で5ヶ所あります。個人で乗船する場合の運営会社は4つ。運営会社によって料金も川下りの内容も異なるので、まずは好みのものを選びましょう。
●水郷柳川観光 大人 1,500円 子供 800円 シンプルな川下りを楽しめる
●大東エンタープライズ 70分コース 大人 1,560円 子供 830円
30分コース 大人 830円 子供 420円
うなぎが食べられるコースも!
●城門観光 大人 1,000円 子供 500円 少人数の貸し切りも可能
●柳川観光開発 大人 1,650円 子供 830円 一番の老舗で予約不要!
どこを選んでも柳川の美しい風景は変わりませんが、船上で食事ができたりバーベキューができたりするコースもあるので比較してみてくださいね。
舟を決めたらいざ出発!!
舟の上で食事ができるのも良いですし、柳川名物のうなぎのせいろ蒸しに舌鼓を打つのも素敵。コロナ禍の今、少人数で貸し切りができるのも魅力的と最初から色々迷ってしまいますが、舟を決めたら柳川の川下りへ出発です。
まず柳川に到着して驚くのはどんこ舟の多さと柳の木の美しさ。たくさんの舟が乗船客を乗せて進んでいる姿はとってもフォトジェニックです。冬の間はこたつを乗せた「こたつ舟」などもあり、面白い光景が見られますよ。
掘割へと枝を伸ばす柳の木が見られる場所もあれば、季節によっては桜の中を進むこともあります。乗船場で貸してもらえる「ばっちょ笠」と呼ばれる三角形の笠を被って出かけましょう。
迷路のような掘割をにぎやかに進む!
一艘に一人の船頭さん、そしてお客さんを乗せてどんこ舟は進んで行きます。緑が目に眩しい場所もあれば、狭い路地のような場所も船頭さんはスイスイ漕いで行きます。
中には立ったままだと頭が当たってしまう狭い橋の下を通ることも。船頭さんの中にはこの橋に飛び移り、下を進むどんこ舟にまた戻る、なんてパフォーマンスをしてくれる方もいます!
そう、柳川の川下りの楽しみのひとつに船頭さんとの出会いがあります。熟練の船頭さんから若い方まで様々で、その数約50人から60人。歌の得意な方もいれば話の得意な方も。
前を進むどんこ舟から大きな歌声が聞こえてきたり、お客さんの笑い声が響いたりととても和やかな雰囲気で進んで行きます。
水上販売で旅情を楽しもう
もうひとつ、柳川の川下りの特徴に「水上販売」があります。舟に乗ったまま、あげもちや甘酒などが頂けるなんとも贅沢な体験ができますよ!
選ぶコースによっては舟の上でうなぎが頂けたり、お弁当がついてくるコースもありますが、珍しい水上販売もとっても魅力的。ついつい食べすぎてしまうのも、旅の醍醐味のひとつですよね。美しい景色に美味しいおやつで心も体も幸せで満たしましょう。
「花嫁舟」に出会うことも!
一度進むともう戻れないどんこ舟の旅、その途中にタイミングが合えば「花嫁舟」に出会うこともあります。その名の通り新郎新婦を乗せたどんこ舟で、まさに一期一会と言うべき素敵な出会い。すれ違うすべての舟から「おめでとう!」の声と拍手が送られる光景はなんだか目頭が熱くなるほどの美しさです。
心温まる柳川の川下りへ出かけよう
心に残る美しい景色、そして一期一会の出会いに溢れた柳川の川下り。エンタテイメント性あり、グルメあり、感動ありの素敵な体験ができること間違いなしです。
次のお休みにはぜひ、足を伸ばして柳川の川下りへと出かけてみませんか?日本を代表する水の都の美しさを体験しましょう!
この記事へのコメントはありません。