参照:写真AC
北九州市を代表する観光名所のひとつである小倉城(こくらじょう)。長い歴史の中で増築や改修を重ねてきたお城では、北九州の歴史と文化を肌で感じる事ができます。今回はそんな小倉城の見どころと、一緒に訪れたい観光スポットをまとめてご紹介します!
小倉城(こくらじょう)とは?
小倉城とは、北九州市小倉北区にあるお城で、勝山城や指月城など様々な別名を持っています。戦国時代から17世紀にかけて何度も増築と改築を重ねていた歴史のあるお城なのですが、18世紀頃までには石垣や塀を残してそのほぼ全てが消失してしまったのだとか。
現在あるお城と庭園は1959年に再建したもので、北九州市のシンボルとして親しまれています。
小倉城で訪れたい2つの見どころ
小倉城の敷地内はそこまで広くないので、じっくり見ても1.5時間程で楽しむ事ができますが、中でも絶対に訪れておきたい2つの見どころがあります。まずはその2つの見どころについてご紹介していきましょう。
天守
小倉城の天守は「唐造り」や「南蛮造り」と呼ばれ、少し珍しい構造になっています。一般的な日本のお城にある天守は、上の階に進むほど部屋が小さくなっていくのですが、唐造りを用いている小倉城の天守は上の階の方が部屋が大きくなっています。
同じ構造の天守があるお城は小倉城以外に2つありますが、残念ながら小倉城を含め全て現存しておらず、再建されているのが小倉城と岩国城(山口県)。その為、小倉城の天守はお城好きの間では一目置かれる存在なのだとか。
着見櫓(つきみやぐら)
敷地内でお城の他にそびえ立っている3階建て建物は、「着見櫓(つきみやぐら)」です。かつては沖の船や沖からの侵入者を監視していた場所で、その重厚な佇まいが目を引きます。現在は監視場所としての機能を捨て、「漬物処糠蔵(ぬかぐら)」となっています。
ここではかつての城主の一人である小笠原忠真が愛したと言われているぬか漬けを製造販売しています。糠蔵のぬか漬けは小倉名物として様々な媒体にも取り上げられるほど有名!小倉城散策のお土産としてもおすすめです。
小倉城とあわせて訪れたい「松本清張記念館」と「小倉城庭園」
前述の通り小倉城だけでも色々な見どころがあるので、十分楽しめるのですが、せっかくなら敷地内のお城以外の施設もあわせて訪れてはいかがでしょうか。小倉城敷地内には「小倉城庭園」と「松本清張記念館」があり、どちらも多くの見どころがあります。
「松本清張記念館」は有名な作家・松本清張の生涯と業績にかかわる展示を行っている記念館です。松本清張がその生涯で出版した数々の名作や、直筆の構想メモなどここでしか見る事ができない貴重な展示物を見る事ができます。自宅を再現したブースなどもあり、彼の小説にかけた熱量を肌で感じる事ができるでしょう。
「小倉城庭園」は城主の1人である小笠原忠真の別邸があった跡地に造られた日本庭園です。庭園の中心に大きな池があり、その中に小さな島や橋を配置し、庭の中とは思えないような自然の景観を作り出す「回遊式庭園」という造りが用いられています。
四季ごとに彩りを変える庭園の景観は風情があり、のんびりと時間が流れていくような穏やかな感覚になれるでしょう。
小倉城は北九州を訪れたなら必ず行っておきたい名所!
今回は北九州市の観光名所「小倉城」をご紹介しました。お城の造りを堪能するのももちろんおすすめですが、小倉城は桜の名所としても大変有名。四季の移ろいとともに変化する周りの自然達も一緒に楽しみたいですね。
北九州市は日本三大夜景のひとつにも選ばれる程夜景が美しく、小倉城でも夜になるとライトアップが行われます。お昼の観光の後は、是非周辺や敷地内での夜景観賞も楽しんでみてください。
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