祇園祭や阿波踊り、ねぶた祭に天神祭と、日本には有名なお祭りが数多くあります。福岡にも毎年多くの人が集まるお祭りとして「博多どんたく港まつり」があるのをご存じでしょうか。福岡の春の一大イベントで、福岡県民だけでなく、県外からも多くの参加者が訪れる伝統的なお祭りです。
コロナウイルス感染拡大防止の影響で2020年、2021年ともに中止となってしまったお祭りですが、来年こそは絶対に開催してほしい!そんな願いを込めて、今回は「博多どんたく港まつり」について、詳しくご紹介していきます。
「博多どんたく」とは?
「博多どんたく港まつり」の起源は諸説ありますが、今から約840年前の1179年に始まったとされています。毎年5月3、4日の2日間に渡り開催されているこのお祭りは、老若男女問わず3万人以上の人が参加し、仮装したり、シャモジを叩いてパレードを行います。
期間中は広場での踊りや、花自動車のパレードなど様々な催し物があり、町全体が博多どんたく一色となり、熱気に包まれます。例年、見物客数が200万人を超える、日本最大級のお祭りのひとつです。
「博多どんたく港まつり」のここが熱い!3つのポイントをご紹介
歴史があり、県外の人々も熱狂する「博多どんたく港まつり」ですが、一体何がそんなに熱いのでしょうか。以下で「博多どんたく港まつり」の熱いポイントを3つご紹介します。
ポイントその1!3万人規模のどんたくパレード!
「博多どんたく港まつり」の代名詞とも言われているのが、参加人数約3万人と言われている、どんたく隊のパレードです。どんたく隊とは、まつりの期間中に舞台やパレードで踊りや音楽を披露する団体の事。期間中に参加するどんたく隊の数は600以上!
どんたくの音(太鼓や笛の音色)に合わせてしゃもじを叩きながら踊るというのが昔ながらのパフォーマンスです。
しかしその他にも、マーチングバンドや学生達のダンス、おじいちゃんおばあちゃんたちが参加する体操等、老若男女問わず様々なジャンルの団体の個性的なパフォーマンスが見られて、見ているだけで気分が高揚してきます。
パレードではどんたく隊のパフォーマンスと一緒に、スポンサー企業の協力によって走る「花自動車」も見る事ができます。お花と電飾で飾られた煌びやかな自動車は、子供たちに大人気です!
ポイントその2!博多どんたくの起源「博多松囃子」
一般参加のどんたくパレードの幕開けを飾るのは、博多どんたくの起源と言われている「博多松囃子(ばやし)」です。博多松囃子では、福神、大黒天、恵美須の3福神が本物の馬に乗ってどんたくパレードやその他の市内を練り歩きます。
3福神と一緒に市内を練り歩く傘鉾(かさぼこ)と呼ばれる天蓋は、それをくぐる事で無病息災のご利益があるとされているので、見つけたら近づいてくぐらせてもらいましょう。以前から「博多松ばやし」の名前で無形の民俗文化財に選択されていたのですが、令和2年、国の重要無形文化財に認定されました!
今は博多どんたく港まつりの一部のような扱いになってしまっていますが、後世にも残していきたい伝統的な祭りです。
ポイントその3! 飛び入り参加OK!祭りのフィナーレを飾る「総おどり」
2日間に渡って熱狂する博多どんたく港まつりのフィナーレを飾るのは、夕暮れ時に開始される「総おどり」です。どんたく隊だけでなく一般の見物客も参加でき、毎年多くの人が参加する総おどりの光景は圧巻です。
会場ではシャモジや参加者が着けている「にわか半面」を配布している場合もあるので、是非、シャモジを打ち鳴らしながら博多どんたくのフィナーレを盛り上げましょう!
「博多どんたく港まつり」福岡中が熱くなる、日本最大級のお祭り!
人々を熱くするたくさんのポイントがある「博多どんたく港まつり」は、ゴールデンウィーク期間中に開催される日本最大級のお祭りです。期間中、どんたく広場を始めとする至る所で屋台も出るので、お祭り気分で食べ歩きを楽しみながらどんたく隊のパフォーマンスを見物するのも良いのではないでしょうか。
連休シーズンのため、地方からも参加しやすいお祭りです。来年こそは開催されてみんなでシャモジを打ち鳴らせる事を祈りましょう!
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